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Seed&Sproutの
療育について


療育・支援内容
【5領域に関わる内容】

遊びの中から
身につけられること…


わたしたち自身が、当たり前のようにできている社会性やコミュニケーション方法は、誰かに教わって身につけたという記憶はありますか?いつの間にか身についていたスキルではないでしょうか?それではいつ?どうやって身につけたか覚えていますか?
それは、子どもの頃、遊びやお友だちとの関わりを通じて、成功体験や失敗を反省してきたことで、培われてきたスキルです。つまり、子どもは、遊びの中から将来必要となる社会性やコミュニケーションスキルを、たくさんの体験の中から学び、必要と感じたスキルを取捨選択し、身につけていきます。【人間関係や社会性】【コミュニケーションや言語】【認知や行動】
そもそも、遊びとはどういったものなのでしょうか?
遊びとは、
1、自分から
2、満足するところまで
3、楽しむことができる ことと考えます。
遊びを通じて身につけられることは・・・
・体を動かして遊ぶことで、体力・運動能力の向上。【運動や感覚】
・たくさんの友だちと遊ぶことで、コミュニケーション能力や協調性や社会性が養われる。【コミュニケーションや社会性】
・「遊び」がうまくいくようにするために、創造性を働かせたり、試行錯誤したり、妥協したりする中で、様々な状況に対して柔軟に対応できるようになる。【運動や感覚】
・社会生活や学習においてとても大切な、自己抑制力を獲得することができる。【人間関係や社会性】
上記以外にも将来必要となる社交性や対人コミュニケーション力、突発的な出来事に対して柔軟に対応することができる力などを身につけることができます。【健康や生活】
発達に段階があるように、遊びにも段階があります。
第一段階【認知や行動】
☆その時やりたいことを行う。
(自己選択・感覚 統合・コミュニケーションスキルの向上)
第二段階
☆その日の活動の順番を決める。【人間関係や社会性】
(自己選択・自己決定・成功体験を重ねる)
第三段階
☆自分の処理能力やその時の気持ちに合わせて、順番と時間を決める。【コミュニケーションや言語】
(自己選択・自己決定・行動予測・見通しを立てる・行動や気持ちの切り替え・理由を考えて説明できる)
第四段階
☆順番と時間を決めることができ、決めた予定通りにすすめる。【健康や生活】
(自己選択・自己決定・行動予測・見通しを立てる・実行・自己調和)
子どもにとって、「ここは安心安全に過ごすことができる」場所となることで、安心安全に過ごせる環境の中、初めて子どもは集中して、取り組むことができます。わたしたちは、その子どもの「今」必要とされる遊びの段階に合わせた療育・支援を考え、行っていきます。【人間関係や社会性】
そして、子どもが次の段階に進むために必要な、遊びや気持ちを満たすための環境構成や療育・支援内容を考え続けていきます。また、子どもたちが自発的に行動できる場所で在り続けられるように、わたしたち自身も日々成長する子ども達と同じように、日々成長していきたいと考えています。
【職員の質の向上】



楽しい・できた・うれしい
の気持ちから…

わたしたちは、子どもたちに対して、たくさんのうれしくなった気持ち、楽しくなった気持ち、ありがとうの気持ちを言葉でたくさん子どもたちに伝えていきます。一人ひとりの特性や成長段階・困りごとに合わせた教材や活動を考え、子どもたちの「できた!」を大切にしていきます。
【健康・生活】【人間関係・社会性】
「できなかったらかっこわるい」と一歩が踏み出せない子どもや「失敗したくない」と完璧にこだわる子ども…ひとりひとりいろいろな想いをもっています。子どもの気持ちに寄り添い、たくさんの自己肯定感を高められる声を掛けられる環境の中で、たくさんの成功体験を積み重ねられるようにしていきます。そして、自分ならできるという自信をもてる支援を行っていきます。【健康・生活】【運動や感覚】
個別療育では、子どもと支援者が一緒に活動することで、子どもの楽しい気持ちや一緒にすることで遊びが広がる感覚を共有していきます。そして、子どもと一緒に振り返ることで、「一緒にすると楽しい」感覚を高めていきます。個別療育を重ねることで、自分中心の世界から、自分を取り巻く環境の変化に対し、興味を持ち始める段階まで続けていきます。【認知・行動】【人間関係・社会性】
周りの変化に興味や関心を持つことができるようになってきた際には、小集団療育に移行し、ソーシャルスキルトレーニングや対人スキルや言葉の選び方、などを、遊びを通じて、自ら考え、学ぶことができる療育を行っていきます。周りの時間に合わせて活動するのではなく、お子さまの成長に合わせて、お子さまの活動を、時間に合わせられるように支援者がサポートし、お子さま自身が、周りの状況から、自分の行動を考え、選択し、気持ちを切り替えられるように支援を行っていきます。【運動や感覚】【人間関係・社会性】
集団療育では、少しずつ周りへの興味・関心が芽生えてきた段階にきた時には、一人で遊びたい気持ちを大切にしつつ、周りで楽しそうに活動することで、より周りへの興味・関心を引き出していきます。【人間関係・社会性】【言語・コミュニケーション】
そして、その子どもが「楽しそう」「自分も参加したい」という気持ちになったときに、支援者がその子どもの言葉で表現できるようにサポートを行い、一緒に楽しく遊べる環境を整えていきます。そのことにより、お友だちと遊ぶ楽しさや安心してその時やりたい気持ちを表現できるようになったり、楽しく過ごすために必要なコミュニケーション方法を身につけたりできるように支援していきます。
【運動・感覚】【人間関係・社会性】

当施設の特徴


子どもの想いに寄り添った
療育・支援
子どもたちは、遊びの中で自分の成長に必要な動きを考えて遊んでいます。遊びに変化が生じることは成長の証とも言えます。そのため、私たちはその子どもがその時やりたい遊びをやりきれるように、安全に配慮した環境を整えます。そして、その子どもの遊びからその子が今必要としていることを考え、必要と思われる遊びができるように支援を行っていきます。【健康・生活】【運動・感覚】
例えば…
「周りに合わせて行動できるようになってほしい」を目標にした時には、その子どもの気持ちが周りに合わせて行動ができるようになる段階まで、成長を高めていく療育を行っていきます。
「言葉が増えてほしい」を目標にした際には、その子どもがその時やりたいことに対して、伝えたい想いを受け止めつつ、「言葉で伝えることで簡単に想いが満たされる」「言葉を出すことで自分のしたいことができる」体験をたくさん重ねることで、言葉で伝える大切さや有能性に気づける支援を行っていきます。【言語・コミュニケーション】
(※あくまで一例です。実際には子どもの特性や保護者様の想いに寄り添い、ご相談のうえで目標や支援内容を決めていきます。)
また、子どものやる気や主体性を高める療育・支援方法として、「選択」する機会を作っていきます。子どもと関わる際に、「はい」・「いいえ」で答えられる問いではなく、自分で考えられるような質問をしたり、自分で選択できる問いかけをしたりして、自分で選択する力や、自分で決めたことを実行しようとする気持ちから、主体的・自発的行動の向上へ繋げていきます。【認知・行動】【人間関係・社会性】
例えば…
その子にとって、気持ちに折り合いをつけることができず、その場からなかなか動けなくなるような経験はありませんか?原因として、気持ちが満たされない状態であったり、反発したい気持ちであったり、いろいろな要因が考えられます。
私が療育の現場にいた時にも、実際にその姿に対面したことがたくさんありました。その際、私がよく行っていた手段として、その子どもの気持ち(状況や聞き取りから予測される内容)を言葉で伝えた上で、「別の部屋で○○するのと、お外で△△するなら、どっちがいいかな?」と質問をすると、どちらかを選び、(気持ちがまだまとまっていない状態で、選択すること自体ができない場合もありましたが)気持ちを切り替えることができることが多くありました。移動することを前提として、選択肢を提示することで、子どもは相手に言われて動いたのではなく、自分で選択したことで、自分の気持ちで行動できた気持ちになります。【言語・コミュニケーション】【健康・生活】




お互いが
楽しく活動するには
子育ての中で、お店の中で大きな声を出したり、ジタバタと身体を動かしたりして、自分の気持ちを伝えようとする出来事はありませんでしたか?わたしたち大人は、経験から言葉で自分の想いを伝えることで、要求が通りやすいことを知っているため、泣くこともなく、理性的に自分の要求を伝えることができます。
しかし、子どもは、要求する方法を知りません。そして、伝わらない思いから泣くことがあります。その時、自分のしてほしいことが、できた体験をすると「泣く」=「自分のしてほしいことが通る」と理解します。そうすることで、泣くことで要求を通そうとする行動が、本人にとっては、良い行動(成功体験)となり、繰り返し行います。
余談ですが、一度理解すると、前は通ったのに今度はなんで?声がたりないの?もっと大きな声をあげるといい?と経験から大きくなります。そして、しばらく、続きます。その場合、場所を移動することや、その場に行く前に約束として、お子さまに約束として伝え、泣かなかった際に、行動を褒めて、約束を守れたことに対して、ほしいものを与えることを、繰り返し行うという方法があります。
好ましくない行動をすると、注意するために声をかけられる(自分の方を見てくれる)ことを嬉しい体験として(成功体験)から学習している可能性が考えられます。
わたしたちは、子どもの行動を予測し、その子どもが好ましい接し方ができるようにさりげなくサポートしていきます。また、行動できなかった際には、かなしくなる気持ちを伝え、「どうすれば嬉しくなるのか?」どうしたら、笑顔で自分の方を見てもらえるのか?」をその子どもの特性に応じて、丁寧に繰り返し伝えていきます。そして繰り返し考えることを体験し、学習に繋げることで、経験として行動できるように接していきます。(応用行動分析より)【認知・行動】【健康・生活】
そして、もうひとつ大切にしていくことは、「自分も大切・相手も大切」という考えです。わたしたちは、自分も気持ちよく過ごすことができ、相手も気持ちよく過ごすことができるということを、子ども自らが考えられるように関わっていきます。わたしが、子どもたちに伝えてきた中で、「楽しんでいる」状態と「ふざけている」状態の違いについて、お話してきました。どちらも、本人の立場から考えたとき、満ち足りている状態ののことを言います。【言語・コミュニケーション】
しかし、後者は、周囲に迷惑がかかっている状態でもあります。自分が楽しいから、気持ちがいいからという理由で、物を投げたり、お友だちの邪魔をしたり騒いだりといった行為は、相手を大切にすることではありません。また、不親切な行為や他人を怒らせるような行為もよくありませんよね。また、そういった行為が続くと、お友だちとの関係性も崩れていくことにつながり、自分を大切にしていないことにもなります。そのため、わたしたちは子どもに対して、丁寧に言葉で伝えていくことを大切にしていきます。【人間関係・社会性】
例えば、なにかサポートが必要な時には、「手伝ってもいいかな?」と声をかけたり、手本を行うときには、子どもが理解できるはやさで行ったりすることを、心がけていきます。
しかし、大人がやってほしくないからという理由で、一方的に禁止したいとは思っていません。その行為が、その子どもにとって、成長に必要な行動と判断されるものならば、保護者様と相談し、危険なく、迷惑にならない環境で、その行動を思う存分できる機会を作っていきたいとも考えています。
【運動・感覚】【言語・コミュニケーション】




個別対応だから
できること
個々の発達状況や困りごとに合わせて、柔軟かつきめ細やかな療育・支援を行うことができます。また、マンツーマンで療育支援を行うため、お子さまのその時やりたい気持ちをやりきるまで行うことができ、成功体験を積み重ねやすくなります。また、支援する従事者との信頼関係を気づきやすくなります。
【人間関係・社会性】【言語・コミュニケーション】
お子さまの発達に必要な活動(刺激)をお子さまのやりたい気持ちが満たされるまで、取り組むことで、自分を中心とした知覚世界から、自分の周りには、たくさんの楽しいこと・わくわくすること・不思議と感じることがあることに気づき、自分から関わろうとする気持ちに繋げていきます。
【健康・生活】【認知・行動】
土曜日の個別療育・支援では、お子様が将来、自立した生活を送る際に必要となる生活スキルを身につけることを取り入れた療育支援を行っていきます。お子さまの発達状態や興味関心事に合わせ、掃除や洗濯の仕方、買い物の仕方や公共交通機関の利用方法やルールやマナーなど支援者とマンツーマンで体験していきます。【人間関係・社会性】
一度でも「体験したこと」があることと、「体験したことがないこと」では、実際に体験したことがない場面に対応しなければならなくなった際、「予測が立てられない」、「一人で解決しなければならない」といった不安感が高まります。しかし、一度でも体験したことであれば、「どういう状況なのか」、「どうすればいいのか」を、考えることができます。【認知・行動】【健康・生活】
聞いたり教えられたりするだけでは、想像の範囲内であるためイメージとして持ちにくい。しかし、頼れる人がいる安心感の中、実際に体験することで、どうすれば良いのかを知り、達成できた気持ちから、自己肯定感を高めていきます。また、成功体験を重ねることで、自信に結びつき、実際一人で行動することになった際に、その出来事に対する対応方法を予測し、選択し、行動できる力を身につけられます。【認知・行動】【人間関係・社会性】
少しでも、なんとなくでも知っているからこそ、想像したことと異なる展開になった際にも、落ち着いて対応する力や、変化を受け入れ柔軟に対応する力となります。自分自身で知る、わかる機会を少しでも、一回でも多く体験し、繰り返すことでよりものごとを知り、学習し、知識として培っていく。培ってきた経験が自信となり、自分自身のできることやできないことを知ることになります。【認知・行動】
また、自分が困ったときに、自分が困っていることに気づき、助けを求められるように、支援者を通じて、助けを求める方法を理解・体験・実践することで、将来自ら困っていることを伝えられるコミュ二ケーション力を高めていきます。【言語・コミュニケーション】
安心安全と感じる空間の中、自分が取り組みたいことにチャレンジし、『楽しい』『自分はできる』『もっとやってみたい』という気持ちが芽生えた時に、地域のスポーツクラブへの紹介などを行い、得意を見つけ、得意を伸ばしていけるように対応していきます。【健康・生活】【移行支援】





1日の過ごし方

個別で子供たちと関わる時間を大事にしています。
《Seed&Sprout》では、3つの方法で療育を行なっています。


≪個別療育Ⅰ~Ⅱ≫
【1(子ども)人対1(職員)人】
・安心安全に過ごせる環境で、子ども一人一人の成長過程に応じた療育を、支援者一名と子ども一名での個別療育を行っていきます。
・同じ空間・同じ時間を過ごすお友だちの存在を意識できるように、支援者がその子どもの世界に関わっていきます。【健康・生活】【言語・コミュニケーション】
そして、その子どもとお友だちが関わりを持つことで「楽しい」「おもしろい」「うれしい」気持ちを共有し、その子どもの見える世界を拡げ、人との関わりを楽しいと感じられる療育を行っていきます。【運動・感覚】【認知・行動】【人間関係・社会性】

≪個別療育Ⅲ~Ⅳ≫
【課外活動療育】
【1(子ども)人対1(職員)人】
・支援者と一対一で療育や支援を行います。買い物の方法や公共交通機関の利用方法の体験学習、公共の場でのルールやマナーを知る機会を作り、状況に応じた過ごし方ができるように経験とつなげていきます。【言語・コミュニケーション】【認知・行動】【人間関係・社会性】
・掃除の仕方や身だしなみを整える方法、おやつ作り、身の回りの整理整頓、職業体験、お金の使い方や公共の場におけるルールやマナーの理解、交通機関の利用方法・ショッピングセンターなどでの食事体験や買い物体験など、「衣・食・住」に関わる「生きる力(生活スキル)」を高める療育・支援を行っていきます。【健康・生活】【運動・感覚】

≪小集団療育≫
【1~3(子ども)人対1(職員)人】
・子ども同士の関わり合いの中で、楽しく、気持ちよく過ごす方法を支援者と考えます。お互いが楽しい気持ちで過ごすことができる方法を体験し、繰り返し行うことで学習に繋げ、経験として対応できるようになる支援を行っていきます。【健康・生活】【言語・コミュニケーション】】【人間関係・社会性】
・同じ空間・同じ時間を過ごすお友だちと「楽しい」「おもしろい」「うれしい」気持ちを共有し、社会性やコミュニケーション力を高めていく療育・支援を行っていきます。【運動・感覚】【認知・行動】